受難のヒロイン受けが健気で一途。
書き下ろしで明るいハッピーエンドになったので★4つに増えました。2007年の雑誌掲載作「美しき亡骸」修正版+続編の書き下ろし短編。己の生い立ちと家族環境のせいで、ひたすらひっそりと生きてきた受けは留学生の攻めと逢い、恋を知って彼と共に生きてみようと決意する。だが受けを縛っていた足枷は重く、攻めを裏切ってしまう。その4年後、病の体を引き摺って受けはプラハに降り立った。攻めの芸術祭グランプリ受賞記念の個展を見たい一心で。思いがけず攻めに再会した受けだったが、病の進行が二人の関係修復を拒むように受けの体を蝕んでいき……。家族の足枷、味気の無い人生、病気、恋人との別れ、辛い再会とスレ違い…と災難続きの受けは健気で一途なきれい系キャラです。攻めは貴族的な年下俺様キャラ。ラストと書き下ろしの辺りは泣けました。設定の割に重すぎず暗すぎず、むしろライトタッチな文体。あまり変哲はなくやや単調ではありますが「本編ラスト~書き下ろし」で二人の愛の絆が深まっていくところが良かったです。
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