地震について新たな知見が得られます

いかがわしい本かと思いながら手に取ったが、とんでもない誤解であり、至極まともな本であることは読めば分かる。東日本大震災発生時に学者や政府関係者が口にした“想定外”。当時学者や気象庁が無能呼ばわりされた経験から、日本人が経験した最大の“M9”を想定しておけば、M7地震が発生しても“想定内”ということができるということ。南海地震とは、その程度のものだということがよく分かる。実際、別の地域で大きな地震が発生している。1980年代から東海大地震の発生確率が高いと言われてきたが、未だに発生していない。要するにプレートテクトニクス理論が破綻していることの現れであると言える。本書は、地震について正しい知識を得ることと、地震を正しく恐れることを教えてくれる良書である。定説となっているプレートテクトニクス理論から外れることを主張しても、笑われるのが落ちである。それが学会というところである。多くの研究者に一笑に付されるのを覚悟の上で、本書を著した著者に敬意を表する。