荒俣先生には、40年以上前から、『別世界通信』や責任編集された『世界幻想文学大系』を通じて、幻想文学の奥深い世界に導かれるとともに、『帝都物語』や博物学・妖怪の世界も楽しませて頂いてきました。本書は、先生の森羅万象に及ぶ世界を、平井呈一・紀田順一郎・水木しげるなど多彩な師弟関係を織り交ぜながら、終戦直後の下町の幼年期からの自伝の形で描いたものです。2段組467頁で読みごたえがあり、多数の写真があるのも興味深い。