愛は喜びです
この物語は、愛溢れる共同作業を通して育まれた、王子とつばめの愛のお話です。
貧しい人達が、宝石や金箔を届けられることによって、喜々として希望を取り戻してゆく姿を、共に喜び絆を深めてゆく王子とつばめは、愛の喜びに満たされています。
王子は、宝石や金箔で身を飾るよりも、貧しい人達に、それらを届けることに喜びを感じ、つばめは愛する王子の望みをかなえ、共に喜ぶことに、幸せを感じます。
だから「幸福の王子」という題名なのだと思います。
お互いに愛し合い、愛の共同作業をすることによって、至上の愛の喜びに満たされています。
深い愛の絆で結ばれていたから、つばめが死んだとき、悲しみのあまり鉛の心臓が割れてしまいます。
つばめというパートナーを愛する喜びや、貧しい人たちが生きる希望を取り戻してゆくことを喜ぶ、慈しみの愛によって、強く尊くなった王子の心は、どのようにしても変容しないものとなりました。
愛は喜びであり、犠牲ではありません。
逆に犠牲は、愛ではなく、もちろん喜びでもありません。
犠牲は、愛のようにみえて、実は苦痛を相手に感じさせてしまいます。
愛の喜びは、神様の喜びです。天の喜びです。
だから神様のもとに行くのは、自然な成り行きだったわけです。
この本を購入し、私はずっと陰鬱な思いにとらわれていました。
批判するレビューを書いてみたけれど、陰鬱は増すばかりでした。
そこで、この物語のあらすじから自分が感じることを、思い切り表現したら、すっきり明るい気分を取り戻しました。
犠牲を愛として美化し、陰鬱な気分を誘う、この本はお勧めできません。
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