どんな人でも現場を変えることは出来る

現場を担う人とデザイナーが一緒にものづくりをした後も継続的に効果が活かされるように、「動機のデザイン」と名づけられた「人への働きかけのプロセス」が丁寧に解説されている本です。プロセスと言ってもちょっとした工夫や配慮の積み重ねで、現場の当事者が自分で考えたことを機動力として動けるようになることを目的としています。 筆者が試行錯誤してきたことを余すことなく真摯に伝えているのが印象的で、一人ひとりが持つ自発的な力を発揮すればどんな場面でも良い変化が起こるのだと、背中を押してもらえるような気持ちになります。変化を起こすには小さな気づきを大切にしたり、ひとりで抱え込まずに周りの人を巻き込むことが重要なのだなと読んでいて感じます。逆にいえば、そういう些細なことにこそ何かを変える力があるんだと気付かされます。 じっくり読めば読むほど気付かされることが多いので、手元において今の自分を振り返るような読み方をしています。「今の状況を何か変えたい」と思う全ての人に読んでみて欲しい本です。