大戦中の朝鮮からの「強制連行」を、帝国政府の無謀な動員計画から説き起こした著作。本書で紹介されている朝鮮総督府に関するさまざまな史料からは、「強制連行はなかった」という言説が破綻をきたしていることは明らかであると再確認しました。一つ気になったのは、本文の一部に「~はずである」という文言が散見できること。学生時代の恩師から、歴史学において「~はずである」は禁句としつけられてきたので、かなりの違和感を抱きました。