あのバブルの頃の象徴の一人

許永中の名は、在日、同和、山口組とともに記憶され、それは、80年代後半から90年代前半の何かを象徴していた。この本は、あの時代の許永中とは何だったのかを知りたくて手にした。そして、許永中側の事実はある程度この本で知ることができる。 個人的には、もう一つ、許永中という人に関心があった。会社(本書に幾度となく出てくる住友銀行ではない)の人が退職後何年か経ってホテルで自殺した。新聞記事には、会社の名は出ず、なぜかその人は許永中の側近として紹介されていた。本書にその人のことはいっさい出てこない。だから、もっと、知らない事実があるのだろう。 あの時代を知っている人はそこまでだったのかと思い、知らない人はそんな時代がすぐそこにあったのかと思うのでしょう。