失われつつある現代の民俗学である。あとがきに秩父の山師の言葉「生命ある木を伐ることは罪深い事だ。それを忘れちゃいけねえが、山を守る為に木を伐ることもある。それが山師の分際というものだ」が載っていた。現代においては忘れ去られていっている一つの真実な生き方を目の当たりにした思いだ。マタギや山師が自然と暮らす事を綴っていく中で、人間という分際を忘れずに生きていく事はどういうことかを問うている気がする。一度は読んでおきたい本としてお薦めします。