鬼役、危うし
『毒を啖うて死なば本望』―将軍家毒味役を務める御膳奉行・矢背蔵人介、またの名を「鬼役」。蔵人介には、もう一つ「暗殺者」という隠れた顔があった。豊富な脇役たちを取り揃え、蔵人介の田宮流居合術の「剣」が巨悪を裁く壮大なシリーズ第26弾。
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将軍家毒味役の矢背蔵人介は、姿を消した養母志乃の行方を案じていた。ある日、長州萩藩毛利家の重臣が襲われたところを蔵人介が救う。刺客は同じ毛利家の下士で、矢背家をつけ狙う刺客「痩せ男」と同じ技を遣った。再び「痩せ男」の影を追う蔵人介だが、ついにその正体が明らかになる。そして気になる消えた志乃の行方は?
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蔵人介と刺客との壮絶な戦い、幻術使いの「痩せ男」の正体、義母・志乃の失踪理由、「痩せ男」と志乃、蔵人介との関係、「痩せ男」の師匠・幻斎も登場し、消えた純金50万両の行方と絡めたストーリー展開が面白い。
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■本書の基本情報
・筆者:坂岡 真(サカオカ シン)
・略歴:1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く。その作品の質の高さには定評があり、「鬼役」シリーズは驚異の7ヶ月連続刊行で話題となる。
・発行:光文社
・発売:2019年4月
・ページ数:314p
■これまでに購読した坂岡真作品
・「鬼役」…第25巻まで(本書)
・「鬼役外伝」…2016年3月(初版)
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