零戦を神話ではなく工業製品として見ると

低出力のエンジンを使って、防弾装甲をよりも長航続距離を優先した、優等生的な万能戦闘機を設計しろという技術的な難問に対して、機械設計の大先輩が成されたアプローチを知りたくて読みました。さすが、版を重ねてる本のことはあります。。。。が、後半は、いわゆる“大本営発表”により、正しい戦果報告による技術上のフィードバックが無かったために、今の世から見ればやや自画自賛気味ですから、飛ばし読みしました。 零戦( ZERO Fighter )が、太平洋戦争当時の日本の高度な技術力の象徴かのように神話化されて語られることが多いですが、前半を注意深く読めば、違うことが判ります。 というのも、低出力のエンジンしか作れなかった日本だから零戦が設計されたのですから。また、技術上の先生だった英米に対して宣戦布告をするから、戦争中のエンジン高出力化技術開発競争に敗北し、最後には零戦がコテンパンにやられたわけです。 堀越氏が、当時の日本の技術行政に携わっている人と、その上で外交や内政などに携わっている人にたいして批判的なのが印象的です。まるで、今の・・・・みたいです。