環境問題や食に関心の高い方は必読

このレビュー欄でも「ひやくしょう」の漢字表記はNGワードです。ずっと普通に「ひやくしょう」と自称してたので、社会の非常識に触れて軽くショックです。orz 「鋼の錬金術師」は壮大なストーリーや命の本質といった哲学的問いもさることながら、メカや兵器の重量感やパワーの生々しい描写が大好きです。なので作者が女性と知った時の驚きは今でも忘れられませんが、本書で作者の生い立ちや牛馬、農機具との親しみを知り、100姓(ひやくしよう)の子という事で勝手に大納得してしまいました。 ともあれ、100姓なら機械に巻き込まれそうになったり、ベルトに指挟まれてちぎれそうな経験の一つもあるはず。草刈り機もって振り返った拍子にそこに居た人の膝をバッサリ、なんて話も身近にありました。 自然に触れられる職場といえば聞こえが良いですが、台風や洪水、猪、蝮、毒虫相手の危険な仕事ですよ。罠にかかったネズミやモグラは可愛いし可哀想だけど、籠ごと川に沈めます。そんな動物の犠牲の上に農産物がスーパーに並ぶのも事実。 さて、100姓の食生活は貴族並み? サツマイモの茎のキンピラ、里芋の茎のあえ物、栗ご飯とか大量の松茸とか、今思えば高級料亭並みなもの食べてました。 が「働かざるもの食うべからず」という掟は我家にも健在で、栗を拾っても鬼皮、渋皮を剥かなければ栗ご飯は作ってもらえません。コメと野菜、漬物、味噌は完全自給でしたから、収穫、加工には幼い頃から駆り出されました。少なくとも子供は貴重な労働者、奴隷でした。 ちなみに、キャベツに付いた青虫(モンシロチョウの幼虫)を一緒に口にしたり、白菜の漬物の合間から良く漬かったアオガエルが出てくるのが100姓ライフ。気にしたら負けです。 最後に「水がなければ、、」のはなし。 子供の頃、ご飯を炊いたり風呂を沸かせるのは、まき割り、たきぎ集めの対価でした(これが重労働)。そのため薪のケチケチ消費から始まり、(井戸)水、ガス電気に至るまで、モッタイナイ精神は叩き込まれました。 今もって超省エネ生活してるので同僚からはよく笑われます。 でも、インフラ整備して薬品とエネルギーと使って飲料水を作り、それを洗濯やトイレに使うのどうなの、とは今でも良く思います。飲料水でウンコ流す方が貴族的でしょ??