矢背家面々の溢れる個性発揮

『毒を啖うて死なば本望』―将軍家毒味役を務める御膳奉行・矢背蔵人介、またの名を「鬼役」。蔵人介には、もう一つ「暗殺者」という隠れた顔があった。個性豊かな脇役たちを取り揃え、蔵人介の田宮流居合の必殺剣が巨悪を裁く壮大なシリーズ第31弾。 * 「お命を頂戴いたす」将軍家毒味役矢背蔵人介は、下城途中で刺客に襲われる。襲われた理由は、先日、老中水野越前守忠邦の命を救ったからだという。難なく刺客を制したものの、刺客の素性を調べ始めたところ、紀州の材木問屋の存在が浮かび上がってくる。「奸賊を討て」と無頼たちを煽る黒幕の正体とは。。。 * 筆頭老中を襲った浪人とその家族を助ける人の好い蔵人介、好きな絵師を悪同心から守る義母・志乃、ひょうきんながら剣の達人・串部六郎太、矢背家の面々の溢れる個性発揮の一巻で、面白かったです。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:坂岡 真(サカオカ シン) ・略歴:1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く。その作品の質の高さには定評があり、「鬼役」シリーズは驚異の7ヶ月連続刊行で話題となる。 ・発行:光文社 ・発売:2020年12月 ・ページ数:334p ■これまでに購読した坂岡真作品 ・「鬼役」…第30巻まで(本書)、「鬼役外伝」 ・「死ぬがよく候」…第4巻まで ----- ◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%