うさぎと共に生きていく覚悟をするための本

著者はうさぎ専門病院の先生です。 ご自身が「2冊目に読む飼育本」と仰っていた通り、うさぎをお迎えする時というよりは、飼い慣れてきた頃にうさぎのより良い暮らしのために読む本という位置づけです。 かわいいイラストに魅かれて買うと、まじめで細かい内容にちょっとひきます。(笑) 1章から体のしくみ、病原体、肝リピドーシスの話とたたみかけられ、ちょっと甘い考えでうさぎを飼っている人はここで挫折するのでは。 ただ、全ての章を通して、著者の先生のうさぎに対する愛情や、命を守るための責任感・使命感をひしひしと感じます。 書かれていることは、うさぎにとって必要なこと、当たり前にやるべきことばかり。 うさぎという動物の性質を知って理解し、「人間」基準ではなく「うさぎにとっての快適・幸福」を考えて実行しましょうというのが主旨と受け取りました。 そのために毎日すべきことが、細かく丁寧に書かれています。 著者の先生は日々の診察で、様々な症状のうさぎ・様々な考えの飼い主を見てこられたことと思います。 人間の基準で飼われ病気やケガをしたうさぎ、ネットの間違った情報を信じる飼い主なども沢山いたのでは。 (明記はされていませんが、そういう経験が沢山あるんだろうなと推測される「飼い主の思い込みを軌道修正してただしい方向へ導く記述」がたくさんあります) 私も、うさぎが喜ぶからといってフルーツをおやつとしてあげていて、耳の痛い話もありました。 うさぎも長く生きられる子は15年だそう。長寿の子はさらに長く生きる。 うちの子は現在8才。まだまだ若造ですが、いつまで私のそばにいてくれるかな。 できるだけ長く、痛みや苦しさを感じることなく、快適で幸せに暮らして欲しい。毎日そう願ってお世話しています。 この本は、願うだけでなく具体的に何をすれば実現するかが書いてあります。 15年は人間にとっても短くない時間。うさぎの一生を守るために飼い主がどれだけの事をすべきか。 うさぎの命を背負い、膨大な時間や手間をお世話に費やし、たっっくさんの癒しや幸せをもらいながら一緒に生きていく。その覚悟が決まる本だと思いました。 これは著者というより編集の仕方なのでしょうが、文章を10割把握するまでちょっと時間を要します。小見出しなど結論が簡潔に書かれている短文が一つあると、よりわかりやすくなるかなと感じました。