感性のみずみずしさ

簡単に言うと「森の先住民」だという著者が初めてロンドンへ行った時の絵日記。 ただ、芸術的評価も高いゴンド画家である彼にかかれば ただの絵日記で終わるはずもなく、 心象風景?心象画?も何とも味わい深い趣をもつ。 初めての飛行機に乗るときの感想は初々しく、絵はユーモラス。 旅をする時にこんなに素直でみずみずしい感性を持って いろいろなものに対峙していただろうか、と自分に問いかけつつ、ページをめくる手が止まらない。 外国に行った時に母国について強く感じる、その表現も興味深い。 タラブックスから出ている本の(日本語版の)中では珍しくしっかり読ませる一冊になっているように思う。 表紙のみインドでのシルクスクリーン印刷。本文は日本の印刷会社との共同制作というのも面白い試み。