カント再読

カントの純粋理性批判は、人類にとっては世界遺産以上の著作です。10代の頃に高峯訳を初めて読み、恐らく5%も理解しなかったと思います。自分の理解力が不足していたのは認めますが、40年前の翻訳書をみると、理解するのは、やはり難しいと思います。この熊野訳を開くと、何故か読みやすい。何故かと思い、高峯訳と比べると、短い文節で的確に訳されていることが理由と思われる。私自身は独語原本を読めるわけではないので、参考となる記事に寄りますが。カントの記述が分かり易い文章ではないので、逐語訳をするとより判らなくなるのでは無いでしょうか。若い頃にカント理解の未熟を感じ、文系から工学系に転換し、定年後に再び出会うカントは、とても新鮮です。