太陽系は惑星系の標準ではない

著者は、国立天文台研究員、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻助教などを経て、2019年よりアストロバイオロジーセンター特任准教授にある成田憲保さん。系外惑星研究の前線で活躍している研究者の言葉には、科学心を揺さぶられる。 1995年に最初の系外惑星が発見され、発見者のマイヨールとケローには2019年度のノーベル物理学賞が授与された。2020年現在、NASA Exoplanet Archiveには4千を超える系外惑星のデータが収められており、無償利用できる。 これらを分析すると、ホット・ジュピター、エキセントリック・プラネット、スーパー・アースなど太陽系にない惑星が多く、太陽系は惑星系の標準ではないということが言える。 水が液体として存在しうるハビタブルプラネットの割合は、太陽型星だと約2割、太陽より温度が低い赤色矮星では約5割だという。 では、ハビタブルプラネットに生命はいるだろうか――これから打ち上げられる宇宙望遠鏡や、口径30メートル級の大型地上望遠鏡によって系外惑星の大気が観測されるようになり、こうした疑問が1つ1つ解き明かされていくことだろう。 これからの研究によって、私たちが思いも寄らなかった宇宙の姿が明らかにされるかもしれない。