人を選ぶとは思うが、すばらしい研究結果。

中南米の古代文明に興味がありました。中でもアステカは大好きです。 本書は読みやすい文章ですが、中身は本格的な学術研究でした。著者のこれまでの集大成といった印象です。供犠(人間の生贄)に関する内容なので、苦手な人にはきついかも。ですが、現代とは異なる価値観を持っていたように思えるアステカ人が、とても情熱的で誠実な人間だったと、この本は教えてくれます。 「笑い」は創造的な状況への移行と共にある。「笑う」と「花開く」はイコール。アステカでは花は笑いさざめくのです。そして戦士もまた、「咲く」ために崇高に生きる。弱小部族でありながら、中央アメリカの過酷な乱世を勝ち抜いたアステカ人の誇りを見た気がします。