平城上皇の退位までの流れから「肉親の固執がいちばん恐ろしい」(10巻)と悟った嵯峨天皇は、たくさん子供を作って自分が誰か一人に執着しないよう努める。同時にその事は皇后・橘嘉智子との間に距離を作る。また、多く出来た皇子・皇女を養うために財政が圧迫。対策として行われたのが皇族の多数に姓を授ける臣籍降下であり、漫画『応天の門』に登場する源融は、嵯峨天皇の皇子の一人。既存仏教に反旗を翻した最澄と空海も、支持者が増えればやはり一大勢力となって政治を脅かす存在になり、1巻で織田信長が比叡山を焼き払う流れに繋がる。