一読の価値はあるが蔵書にするほどではない
政府の経済政策を真っ向から批判して冤罪に嵌められたという話もある植草氏の本ですが、タイトル通りの内容の旬の経済本です。まだ表舞台で活躍されていた頃、植草氏の講演を聴いたことがあるのですが、過去の経済政策と株価の関係などの記述は、その時の内容と一緒でした。それの延長で、今度の消費税増税が3度目の政策逆噴射となるのではないかとの主張で、可能性は高いと同意できます。
アベノミクスは政策的に妥当かはおいておいて、金融緩和と円安で割安すぎた株価の修正につながっているとか、政府(財務省)は債務の目減りのためにインフレを狙っている(正確にこういう表現ではないです)とか、日経平均はユーロ円に一番よく連動しているとか、なるほどという情報もあります。
ただ、章のタイトルにいろいろ「極意」とついているのですが、それほどのものではないという印象です。最強・常勝七カ条の極意とかも、重要な点だし適切な内容だとは思いますが、どこにでも書いてあるような話で極意と言われると大げさな、と感じてしまいます。最後に推奨銘柄と理由を書いてあるのですが、有名な銘柄も多く、理由もよく知られているレベルのもので新鮮な感じは受けませんでした。このため、逆に安っぽい株の推奨本みたいになっています。
思いつくままにざっくり感想を書くと上記のような感じですので、一読の価値はあるが蔵書にするほどではない、というレビュータイトルにしました。
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