日本の税制の問題点を鋭く追求

石 弘光先生の「現代税制改革史」を読むと、せっかく戦後のシャープ勧告により「所得税制」に目標が与えられたにもかかわらず、それが、その後の政治過程の中で軽んじられてきた経緯がよく分かります。 今、なぜ税制改革が必要なのかについて、的確に指摘しており、税制に関心のあるもののみならず、一般のサラリーマンの方にも是非読んでいただきたい一冊だといましょう。 所得税改革は、急務の課題で、本書では、あまりふれられていないが高額所得者への応分の負担も必要だろうし、大企業と中小企業の格差に内在する「フリンジベネフィット課税」も必要だと、わたしは考える。