複雑なものを複雑なまま
2号で初読。「30代のための新しい社会文芸誌」というか、思想誌というか。「男らしさ、女らしさ特集」とありますが、内容は、その言葉から湧き上がってくる感情・情動(「怒り」)や、社会との関わり方(「固有の私」「別個と同体」)について、インタビュー(というか対話)を通じて向き合って考えてみる、という、非常に「個人的な」雑誌であると感じました。前半は、「怒り」についての思索が、対話を通じて深まる感じでとても良かった。後半は、そこから一歩踏み込むような対話が多く、結論が出ないまま、もやっとしつつ投げっぱなしで終わるものばかり。といっても悪い印象はなく、複雑なものを複雑なまましっかり受け止めて考えよう、という気概のようなものが感じられました。「その道の先で『安心して死ねるといいなぁ』」という前向きなことばが良かった。
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