悪逆非道の大名を成敗

『毒を啖うて死なば本望』―将軍家毒味役を務める御膳奉行・矢背蔵人介、またの名を「鬼役」。蔵人介には、もう一つ「暗殺者」という隠れた顔があった。個性豊かな脇役たちを取り揃え、蔵人介の田宮流居合の必殺剣が巨悪を裁く壮大なシリーズ第29弾。 * 将軍家毒味役を務める矢背蔵人介は、愛刀を託した懇意の研ぎ師から内密の話をされる。天下の宝刀童子切安綱を預かるというのだ。その研ぎ師が何者かに殺害されてしまう。怒りに震える蔵人介。その背後には、前将軍の息子である藩の大名となった人物の影がちらつく。蔵人介は闇を照らす一条の光となれるのか。 * 悪逆非道の大名を庇う親族と家臣、その大名を討とうとする者たちの悲哀が見事に描かれていて、一気読みでした。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:坂岡 真(サカオカ シン) ・略歴:1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く。その作品の質の高さには定評があり、「鬼役」シリーズは驚異の7ヶ月連続刊行で話題となる。 ・発行:光文社 ・発売:2020年4月 ・ページ数:287p ■これまでに購読した坂岡真作品 ・「鬼役」…第28巻まで(本書) ・「鬼役外伝」…2016年3月 ・「死ぬがよく候」…第3巻まで ----- ◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%