今年読んだ本の中で一番面白かった

拝啓 とても興味深く楽しみながら読ませていただけました。 このような「日蓮」書籍がないものかと、長年思っていました。あるようでなかった本です。 手紙というと、現代ではネットで短文メッセージのやり取りが簡単にできますが、ほんの20年ほど前まで、自分も紙に文字を手書きしてドキドキしながらポストに入れていたものです。 書くときはひとり机に向かい、手紙を手に取ってくれている相手の状況や姿を想いながら語りかけつつ伺いつつ。 そういう個人間の「手紙」というものは、少々独特の文章になりがちです。 相手との共通認識があることは簡単に書いたり、ひとりでに感情的になったり、少し空想めいたり。 そのような表現が、かの有名な歴史的僧侶が書いたのだからと、宗教的に曲解されてきたところがあったのではないかと、うっすら思っていました。 本当は何が書いてあるのか、特定の思想傾向を持つ宗教団体や中途半端な研究の解釈を挟まずに、人間が人間に書いた「手紙」として読んでみたいものだと、そのような書籍がないものかと探していました。 今年、現代日本の天才仏教学者によって、私のように歴史や古典など詳しく知らない者にも読みやすく現代語訳化され出版されるとは、このタイミングまで生きていて良かったです(笑) 続編が出ることを楽しみにしております。 敬具