クルムの兵を借り、雪媛が摂政として、瑞燕国の全権を握ったところまで。次巻が最終巻とのことで、これをどう収める? 玉瑛=雪媛は、理想の国を作るため、幼子を殺すなど「悪女」と罵られることもいとわない、とはいえ、禅譲させた後、3歳の幼帝(12巻時点)をも殺害するところまでやられては、さすがに後味が悪過ぎる。マキアヴェリの『君主論』いわく、殺害してでも政敵を確実に排除する「残虐」は一度限り、との由。『君主論』の「残虐」を繰り返されるのは、さすがに嫌気がする。しかも、雪媛側の人物は、死にかけても助かっている。