『夜間飛行』『人間の大地』ともに結論がよく分からないものの、実体験を基にした小説とのことで、民間長距離航空輸送(郵便航空)黎明期の雰囲気が強く感じられた。
・動く乗り物の中、という極めて制約の多いなかに創意工夫してきた先人には敬意しかない。 ・新幹線のトイレの水の使用量が500ml、一般のトイレが4l。新幹線のトイレ技術が一般に応用されれば、より節水になるのでは? ・肥田浜五郎宮内省御料局長の最期は気の毒でならない。令和の世になっても、「鉄道のトイレ」というとよく名前が出てくる人だ。
夜景の写真が素晴らしい。各地ごとの特徴もはっきりしている。ただ、全体の半分が欧州。1冊で全世界をまとめるのは無理があったか? もう少し欧州のページを減らして、モロッコなど北アフリカ、インド、スリランカ、東南・中央アジアあたりにページを割いたり、 2、3冊ぐらいに分けてたりしても良かったのでは? ベトナム、台湾との重複を避けるためか、中国は香港、上海、マカオで、意外と「中国の伝統建築」は少なかった。現代的ビルの夜景も悪くないが、各地の伝統建築の古村の夜景のほうに魅力を感じる。
・銅銭の流通については詳しかったが、以下の点がよく分からぬ。もう少し理由を明確にしてほしかった。 1、いくら流通量が不足しているとはいえ、国家ではなく、商人や地方政権が勝手に造った「私鋳銭」が受け入れられたこと。特に、日本から模造古銭をベトナムへ輸出したこと。 2、「宋銭そのものに何か特別な価値が存在していたわけではない」にもかかわらず、明清代でも宋銭が珍重された理由は? 現王朝よりも、はるか昔に滅んだ王朝が鋳造した銅銭に価値があるのはなぜか? ・信長が出した「撰銭令」の内容はもう少し具体的に書いてほしかった。これが分からないから、当該箇所の文意がよく分からなかった。 ・古銭は青銅色で、新銭とは色が違うと強調されていた。それなら、古銭・新銭のカラー写真を載せてほしかった。
・欧州を中心としたチーズの通史。欧州には詳しいのだが、西・中央アジア、チベット、モンゴルの遊牧民のチーズ、インド・中国・日本の乳食はごく基本的なことのみで、薄いのが残念。チーズ発祥のメソポタミアの東側の、これらの地域ももう少し取り上げてほしかった。せめてチベット、モンゴルのチーズ、日本の蘇のカラー写真でもあれば良かった。 ・欧州におけるチーズのうんちくは詳しいのだが、チーズを使った料理はほとんど触れられていない。チーズは火も使わず、そのまま「食べられる」。とはいえ、チーズを使った料理にも、レシピ付きでページを割いてほしかった。 ・チーズの味についても、記述が薄い感じもする。
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夜間飛行・人間の大地
『夜間飛行』『人間の大地』ともに結論がよく分からないものの、実体験を基にした小説とのことで、民間長距離航空輸送(郵便航空)黎明期の雰囲気が強く感じられた。
トイレと鉄道
・動く乗り物の中、という極めて制約の多いなかに創意工夫してきた先人には敬意しかない。 ・新幹線のトイレの水の使用量が500ml、一般のトイレが4l。新幹線のトイレ技術が一般に応用されれば、より節水になるのでは? ・肥田浜五郎宮内省御料局長の最期は気の毒でならない。令和の世になっても、「鉄道のトイレ」というとよく名前が出てくる人だ。
世界夜景紀行
夜景の写真が素晴らしい。各地ごとの特徴もはっきりしている。ただ、全体の半分が欧州。1冊で全世界をまとめるのは無理があったか? もう少し欧州のページを減らして、モロッコなど北アフリカ、インド、スリランカ、東南・中央アジアあたりにページを割いたり、 2、3冊ぐらいに分けてたりしても良かったのでは? ベトナム、台湾との重複を避けるためか、中国は香港、上海、マカオで、意外と「中国の伝統建築」は少なかった。現代的ビルの夜景も悪くないが、各地の伝統建築の古村の夜景のほうに魅力を感じる。
歴史のなかの貨幣 銅銭がつないだ東アジア
・銅銭の流通については詳しかったが、以下の点がよく分からぬ。もう少し理由を明確にしてほしかった。 1、いくら流通量が不足しているとはいえ、国家ではなく、商人や地方政権が勝手に造った「私鋳銭」が受け入れられたこと。特に、日本から模造古銭をベトナムへ輸出したこと。 2、「宋銭そのものに何か特別な価値が存在していたわけではない」にもかかわらず、明清代でも宋銭が珍重された理由は? 現王朝よりも、はるか昔に滅んだ王朝が鋳造した銅銭に価値があるのはなぜか? ・信長が出した「撰銭令」の内容はもう少し具体的に書いてほしかった。これが分からないから、当該箇所の文意がよく分からなかった。 ・古銭は青銅色で、新銭とは色が違うと強調されていた。それなら、古銭・新銭のカラー写真を載せてほしかった。
チーズの世界史
・欧州を中心としたチーズの通史。欧州には詳しいのだが、西・中央アジア、チベット、モンゴルの遊牧民のチーズ、インド・中国・日本の乳食はごく基本的なことのみで、薄いのが残念。チーズ発祥のメソポタミアの東側の、これらの地域ももう少し取り上げてほしかった。せめてチベット、モンゴルのチーズ、日本の蘇のカラー写真でもあれば良かった。 ・欧州におけるチーズのうんちくは詳しいのだが、チーズを使った料理はほとんど触れられていない。チーズは火も使わず、そのまま「食べられる」。とはいえ、チーズを使った料理にも、レシピ付きでページを割いてほしかった。 ・チーズの味についても、記述が薄い感じもする。