桃子の秘密がバレるか

主人公の元目付の愛坂桃太郎は不肖の息子が芸者・珠子につくらせた外孫・桃子と偶然出会い、その可愛さにめろめろになった。孫可愛さのあまり、いつも桃子を背中に背負って、子守りする日々を送る。周りで起こる奇妙な事件の謎解きや悪を懲らしめるシリーズ第五弾。 本編では家に帰らず珠子が住むかわうそ長屋に入り浸りの桃太郎が義理の叔父に見られてしまう。このままでは、怖い怖い妻の千賀にすべてを知られてしまうと焦る桃太郎は、叔父が奇妙な事件に巻き込まれたのをきっかけに、一計を案じ、危機を回避しようと躍起になる。 いつも笑いの要素満点で、桃子へのでれでれ愛あれこれ、そして元目付で大親友の朝比奈留三郎と編み出す珍妙な秘剣のくだりは、相変わらずおもしろいですね。今回は刀の鍔を鏡にして、相手の目を狙い目くらましする”光明の剣”が登場。 ----- ◎筆者:風野真知雄(カゼノ マチオ)、1951年福島県生まれ、立教大学卒 ・発行:双葉社 ・発売:2016年7月 ・ページ数:247p ◎これまでに購読した風野真知雄作品 ・「妻は、くノ一」(全10巻) ・「若さま同心 徳川竜之介」(全13巻) ・「新若さま同心 徳川竜之介」(全8巻) ・「大名やくざ」…本書第8弾まで ・「わるじい秘剣帖」…第4弾まで