シュール
非常にシュールな、一人の男のブチ切れした行動を淡々と追っていくような、そんな不思議な感覚が味わえる一品。それと共に、世の中のちょっとした時に感じるムカつきやイラつきを痛快にぶっ飛ばしていく主人公の異常行動(+奇妙な強運)に、なぜか応援すらしたくなっていく、捕まらずにこのままどこまでも、とすら思ってしまう共感と傍観性による興味が最後の瞬間まで持続するスリリングさがある、ともかくも表現するのが難しい不思議なドラマ。
アカデミー俳優マイケル・ダグラスの、徐々にタガが外れていく無軌道ぶりと、ある意味では一貫性を持った行動論理の異常男っぷりが楽しい。段々と強力な武器(?)を手に入れていき、強さが増していくようなRPG的な要素もありw
その対となる引退当日のベテラン老刑事(名優ロバート・デュバル)と若い女刑事のコンビが、この世界の少し歪んでいっている感覚や変化を正常な状態に戻そうとするアクセントとなっていて、彼らが徐々にDフェンス(主人公)へ迫っていく描写の面白さ。さすが職人監督ジョエル・シュマッチャーの手腕が見事。
観終えた後、何かは分からない感慨のようなものがしばらくずっと胸に残るような、そんな作品です。
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