空想上のアニメーション映画の中の音楽

「ピーターと狼」の立派な曲解説だが、難しい事情を思い切り易しく、楽しく語っている。多くの貴重な写真も有難い。行間にそこはかとなく可笑しみが漂っている。例えばディズニーの「三匹の子豚」、その主題歌の「狼なんかこわくない」、ソ連版「赤ずきん」との関連を筆者が真面目に語る程に、狼への同情心が掻き立てられるのは、筆者のひょうひょうとして何か可笑しい、そして少し悲しい道化師的語り口の魔術に、一時かかったせいだろうか。