禄が十俵二人扶持に!
上州新田郡、利根川べりにある長船村の貧しい農家に生まれた藤吉が、生まれ持った運と知恵を味方に、藤吉は立派な武士へと出世できるのか!?身分の壁にぶつかりながらも、孤軍奮闘する若者の成長を描く、その第3弾。
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大身旗本への奉公替えで更なる出世を果たした川端藤吉。俸禄も上がり五俵二人扶持、前途洋々かと思われた。しかし奉公先である小出家では、卑しい出身と藤吉の事を良く思わない家臣、中元ばかり。世話をする事になった馬への嫌がらせを受け、それが原因で若殿に怪我をさせてしまう。窮地に立たされる藤吉に、一筋の光明は差すのか?
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蔑み、妬み、嫉みの渦巻く、まさに「昨日の敵は今日も敵」状態の中で、藤吉のぶれないまっとうな出世欲は大したもの。そして、殿様の小出直孝に弓の実力を認めら、先手弓組による流鏑馬合戦に出場することになった藤吉と、これを妨害しようとする上司とのねちっこい暗闘がすさまじいですね。
千寿姫誘拐犯の捕縛に貢献した藤吉を好意の目で見るようになった千寿姫。藤吉、さてどう感じ、どう行動する?
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■本書の基本情報
・筆者:千野隆司(チノ タカシ)
・略歴:1951東京生まれ。國學院大學文学部文学科卒。出版社勤務を経て、'90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。時代物シリーズを始めとする著書多数。
・出版:幻冬舎
・発売:2016年6月
・ページ数:310p
■これまでに購読した千野隆司の著書
・「おれは一万石」…第5巻まで
・「出世侍」…第2巻まで(本書)
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