待望の新シリーズ
2008年10月~2017年1月の間で読んだ、”彷徨える艦隊”(正編11巻、外伝3巻)は非常に面白かったです。その最終巻のあとがきで触れていた、主人公のジョン・ギアリーが活躍した時から数世紀前、ギアリーの先祖たちの時代を描いた”ジェネシス”シリーズ(3巻)がついに発刊されたので、即購入しました。
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すでに人類にとって、地球は宇宙の中心ではなくなっていた。
アルファル星系艦隊の退役士官ロバート・ギアリーは、新コロニー設立をめざす四千人の移民団に加わった。だが到着早々、近隣のスカザ星系の戦闘艇が現われ、この星系はスカザ星系の保護下にあると宣言し、保護料を要求する。たった20名の防衛部隊の隊長に任命されたギアリーは、救命服と殺傷力のない麻痺銃だけを武器に戦闘艇に立ち向かうが。。。新シリーズ堂々開幕!
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前シリーズはガチガチのスペースオペラで、その醍醐味・面白さは数百の宇宙戦闘艦による大規模艦隊戦でしたが、本シリーズでは、主人公のロバート・ギアリーを初め、後に妻となる退役兵のリン・”ニンジャ”・メルツアァ、元宙兵隊員のメレ・ダーシー、コロニーを守るため志願したにわか人兵士たちの思いや考え方を細かく描かれていて、人間くささがたっぷりです。また、スケールはかなり小さくなったものの、生きるか死ぬか泥臭い肉弾戦も迫力満点でした。
これからギアリー家の血が、ジョン・ギアリーにどうが受け継がれていくのか、また大規模星間戦争に至った原因は何か、次巻以降が楽しみです。
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■本書の基本情報
・筆者:ジャック・キャンベル [Campbell,Jack]
・1974年、カンザス州の高校を卒業後、アメリカ海軍兵学校に入学。士官として海軍に長らく勤務したのち、退役。2000年、ジョン・G・ヘムリイ名義の『月面の聖戦1 下士官の使命』でデビューするや、矢継ぎ早に6冊の長篇を上梓する。2006年に、ジャック・キャンベル名義で『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』を発表。
・翻訳:月岡小穂[ツキオカ サホ] 、英米文学翻訳家
・発行:早川書房
・発売:2018年5月
・ページ数:495p
■これまでに購読したジャック・キャッベルの著書
・「月面の聖戦」(全3巻)
・「彷徨える艦隊」(全11巻)
・「彷徨える艦隊外伝」(全3巻)
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