歴史の多様性を学ぶ

著者は天文学史家の廣瀬匠さん。「古代インドの宇宙観」として「丸い大地が象に支えられ、それが亀に支えられ、それがさらに蛇に支えられている」という図版があるが、インドの文献にこのような宇宙観の描写は存在しないということ。曜日の概念は、古代メソポタミア、古代エジプト、古代ギリシアの天文学や北欧神話が混ざってできたものであることなど、西洋を中心とした天文学史とは異なった視点から世界史を紐解いてゆく。 21世紀の今日、天体観測だけでなく、各方面で国際共同プロジェクトが勧められている。未来へ向けて一丸となって進むには、歴史の多様性を理解し合うことも大切だと感じる。