著者の「言葉」の魂に圧倒された!

文芸評論というものを初めて読んだ。今回著者が取上げた多くの作品の殆どは未読である。いや私のみならず同類の輩も少なくはないであろう。ならば著者はこの無学な私(同類の輩)を本著において、どのように説き伏せるのか!とある意味挑戦的な(無礼な)態度で読み始めた。結果、著者が投げ掛ける『言葉』のパワー、いや想い、いや魂に圧倒された。著者の極限ギリギリに肉薄した『文学(言葉)』に対峙する魂が、文学には疎遠であった筈の私の内部に遠慮することなく強引に侵入してきた。「言葉が見る夢」を私が見たような不思議な気持ちに今包まれている。永岡杜人氏の次回作では、どのような夢を見させてくれるのだろうか!