法政、おお、わが母校

法政大学通信教育部日本文学科のスクリーングで私にSの評価をつけてくれたのが永岡杜人先生。懐かしさのあまり買って読んだら、何年も前のゼミのことが思い出されて涙。永岡先生は通教生に優しかった。その優しさがこの本の全編に流れている。リービ英雄、平野啓一郎、絲山秋子、多和田葉子、朝吹真理子、橋本治・・・、扱っている作家や作品を読み解く永岡先生の人間性、人格が滲み出ている評論ばかり。若くして亡くなった同僚の追悼文や、亡くなった大学時代の同級生が密かに書いていた小説についての評論も格調高い。法政大学万歳! 永岡先生が講義していた58年館は取り壊されてしまったらしいけど、あの大教室に漂っていた空気は忘れられない。奥付には、まだ、講師をしていると書いてある。法政大学に行って、永岡先生にサインしてもらおう! 永岡先生のブログ『言葉が見る夢』も最高! でもブログの写真の先生は、結構老けている。大教室の教壇に立っていた永岡先生は、ダンディーな渋いおじさんだった。私の憧れの人だった。大学院に進むことを永岡先生に勧められたけど、結局就職しちゃった私だけど、この本を読んで、もう一度文学をやり直そうと思った。法政、おお我が母校。永岡杜人万歳!