とても面白く、一気読み
一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになるという、ぎりぎり一万石の小大名・下総高岡藩に婿入りした尾張徳川家一門の井上(竹腰)正紀、妻・京、義父(当主)・正国、義母・和、家臣、領民の苦悩と苦闘を描くシリーズ第19弾。
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野分により設立間もない人足寄場が壊滅的な被害を受けた。幕閣の間ではこのまま廃止との声が上がるなか、反対の立場を取る尾張藩主徳川宗睦と大奥御年寄滝川の意を受けた正紀は、人足寄場再建に奔走する火盗改役の長谷川平蔵に力を貸すことに。立て直しの資金を捻出すべく、直参の子弟を集めた剣術大会を開催しようと目論むのだが。。。
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人足寄場再建に必要な百両を稼ぐため、妻・京の助言を受け剣術大会を目論む正紀が、長谷川平蔵、息子の辰蔵らと協力して大店から寄進を集める苦労、迫力ある剣術試合、今回はとても面白く、一気読みでした。
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■本書の基本情報
・筆者:千野隆司(チノ タカシ)
・略歴:1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。出版社勤務を経て中学校教諭となる。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞。
・出版:双葉社
・発売:2021年12月
・ページ数:276p
■これまでに購読した千野隆司の著書
・「出世侍」(全5巻)
・「おれは一万石」…第18巻まで(本書)
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◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%
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