不思議な世界観で読後色々考えさせられる短編集。4作品収録。 一回読んだだけでは理解できないであろうストーリー構成、台詞回しでとても新人とは思えない完成度。 2回3回読み返すたび「あっ、ここは伏線だったのか」と気づかされ何度でも楽しめる。 絵は細い線で描かれシンプルで好き嫌い別れるかもしれないが、読み進めていくとこの絵がこの独特な世界観にマッチしていて癖になる。 また2ページの短編も描き下ろしで収録されています。 作者の次の単行本が非常に楽しみです
僕の妹は、僕の指から産まれた。妹への感情は兄妹愛のそれを超え、「ひとつになりたい」と願う。(『星の恋人』)
飛行機墜落事故で生存した大輪未来と天野すみれ。
助け合う二人に、意外な形で別れの時は来る。(『ヴァイオライト』)
肩を壊した高校球児の雪輝。日々”成長”を続ける
ヒナとの出会いで、彼が見つけたものはーー。(『日下兄妹』)
3人の兄妹が暮らす家に夜の闖入者、それは虫であり弟であった。
共同生活を始めた彼と兄妹たちの距離は縮まりーー。(『虫と歌』)
自分の指から生まれた妹への感情を綴る『星の恋人』。肩を壊した高校球児と成長を 続ける”ヒナ”との交流が胸を打つ『日下兄妹』。飛行機事故で遭難した二人の交流を描く『ヴァイオライト』。そして、衝撃の四季大賞受賞作『虫と歌』の計4編を収録。独特の世界観で様々な生命の繋がりを描き、月刊『アフタヌーン』にて掲載の度に反響拡大中の新鋭作家、待望の初単行本!!
星の恋人
ヴァイオライト
日下兄妹
虫と歌
ひみつ
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