あとがきにあるように戦史中心ではなく個別艦艇中心、特に小型艦にも着目して、第二次大戦期のドイツ海軍について書かれた本です。2章を割いて、第一次大戦期やヴェルサイユ条約下についても取り上げています。 内容については非常に安易に出版されたように思えてなりません。著者も出版社も原稿を一度も見直さずに印刷所に送ったのではなかろうかと感じさせます。 まず著者の文章が非常に拙く、出版物のレベルに達しているのか疑問の箇所が多々見られます。内容的にも諸元の誤りが多く、事実関係の誤りや説明不足も少なくない、とツッコミどころ満載です。航続力をキロ表示していたり(艦船の場合、普通カイリ表示でしょう)、語句の統一が適当だったりというところも気になります。外国語のカタカナ表記もイマイチな感があります。 魚雷艇や掃海艇などのマイナーな小艦艇について取り上げているところは評価できますが、それを考慮しても低い評価をせざるを得ないくらい雑な本です。 著者は「入門」を書くのではなく、読む必要があるのではないかと思います。