日本語字幕が不正確で惜しい

劇場公開時に鑑賞。 今回は、ノベライズと一緒に購入しました。 お互いに補完する関係なので、それぞれに良さがあるので、本作を気に入った方はぜひ両方をそろえることをお勧めします。 さて、映画版でもっとも秀逸なのは、やはりサリー・ホーキンス演じるイライザの造形でしょう。 ジャイルズを手話で説得するシーンは圧巻ですし、なによりも彼女がギル神と恋に落ちる様が自然で説得力があります。 セリフが一切ない中で、ここまで切々とリアルな感情を伝えてくるなんて、さすが監督が当て書きしたとされる相手です。 中でも、「彼」を奪還した後、ストリックランドにいっせい事情聴取を受けるシーンでの彼女の放つ凄まじい存在感、まるでたった今、花開いたような仇っぽい色気は鬼気迫っており、ストリックランドでなくてもぞくりと圧倒されるでしょう。 監督がイライザには彼女と当て書きしたと知って、「魚顔だから?」とちらりと考えてしまった失礼をお許しください。 ただ、DVD版は日本語字幕がいまいちです。たとえば上述のシーンで、イライザは手話でストリックランドにある言葉を突きつけます。 日本語字幕では「くたばれ」になっていますが、原語は「F**K YOU」です。だからこそ、ゼルダが「THANK YOUと言っています」と言い抜けることができたのだと思うのですが。「Fック・ユー」と「サンキュー」・・・似てますよね。劇場公開では、ちゃんと「F**K」が添えられていました。ゼルダの機転にあふれた人となりがよくわかるセリフと記憶に残っていただけに、DVDではくみ取られていなくて残念です。