<山口組>という全国最大のヤクザ組織が在って、その関連の仕事を長く請け負っていた経過が在り、「顧問弁護士」として活動したという方による著述が本書である。
平成の30年間程度で、考えてみれば色々な物事が大きく変わっているかもしれない。そうした中で「ヤクザ組織」というようなモノは、「絶頂から最底辺」という程度の、言葉としては「激しい」としか表現する術もないような変化に晒されて来ている。
本書は概ね編年的に、平成の初め頃から終わり頃までの<山口組>の動きを、或る程度近い位置で見詰めていて、各時期の主要幹部等と面識も在って直接に会って話している場合も多々在る「目撃者」として綴っている。或る意味では“史料”とも言えるかもしれない。
平成の初め頃、所謂「バブル経済」が「最後の煌めき」というような様相を呈していたような頃、ヤクザは“金満”だった…そして<山口組>は、絶対的に君臨して全国に勢威を拡大した三代目が他界した後、不運にも三代目を支えた後継者候補最右翼であった若頭までが後を追うように他界してしまったことから「内紛の季節」に入ってしまう。やがて“暴対”、“反社の排除”というような大きな流れの中、ヤクザは「存亡の危機」という状況に陥り、そういう中で<山口組>は「3派に分裂」という不思議な事態に突入している。
「こういう事件…在った…」と報じられていたことを何となく記憶している事柄も含め、大雑把に上述のように経過した30年間程のあらましが判り易く綴られているのが本書である。
或いは他のどういう分野よりも「30年の変化」が大きく重いというように思わないでもなかった。更に“反社の排除”というよう事柄に関する「問題点?」というような内容も含まれていた。
気軽に読める分量の興味深い一冊である。
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