20代に読んだ上野正彦著『死体は語る』の影響で法医学や解剖に興味がある。そして、PHPの面白くて眠れなくなるシリーズはいつも気になっている。本書の1/3が解剖の歴史に充てられているのも、著者の専門が医学史ということで肯ける。しかし、そのために人体の解剖の説明に使用する図版が少なくなったとしたら残念だ。解剖は、医学を修めようとする学生と、医師にだけ許される特別な行為ということを再認識できた。