いきなりの発売に驚きました。しかも、デジタルリマスタリングで、価格が1,200円!!!
本CDは、1981年発売のLPレコードの初CD化で、レコードは「大魔神」全3作から主要曲を集めたサントラで音楽:伊福部昭 氏の代表作のひとつです。
1966年4月に公開された大映映画の特撮時代劇「大魔神」は説明がいらないほど有名ですが、
第一作のヒットから「大魔神怒る」「大魔神逆襲」とシリーズ化され、同年8月,12月と立て続けに公開されました。
2作目は水(湖,「十戒」よろしく湖が割れる!)、3作目は雪(+鷹)をテーマにすることで、毎回新しい特撮表現を試みているのが面白いです。(1作目は土に還ります。)
伊福部昭 氏の特撮映画音楽では「ゴジラ」以外で有名な代表作のひとつで、土俗的で重厚な音楽は、氏の真骨頂でありじっくりと聴かせてくれます。
CDのライナーノーツによると、映画全体が作りものに見えないように低い音を使い込んだと言われたそうです。
なお、当時、東宝レコードからリリースされていた「SF映画の世界Part6」との重複を極力避けるために、
「大魔神怒る」「大魔神逆襲」にウェイトを置いた選曲になっているとのことで、
「大魔神」3曲、「大魔神怒る」7曲、「大魔神逆襲」11曲という構成になっています。
商品が豊富で、音源の探索も進んでいる現在の目から見ると物足りない曲数ではありますが、
主要な曲は網羅してあり、デジタルリマスタリングでクリアな音源を低価格で、手軽に楽しめます。
また、既発売CDは、いずれも在庫なしか廃盤であり、現在単独盤では唯一入手できるサントラCDです。
モノラルであることは、仕方ないかとも思いますが、ゴジラや東宝特撮と違い、新規演奏録音がないこともあわせて、ステレオで聴けないことは残念です。
このシリーズは、アニメ、特撮関連のLP発売音源を、そのままCDにて復刻、リリース枚数はすでに「160」を越え、おおげさですが偉業ともいえます。
1200円と非常にリーズナブルで気軽に楽しめ、LP当時の楽曲のままでリリースされること自体にも資料的な価値があり、意義はありますが、
曲数が少ない点と、ライナーノーツ(ブックレット、解説書)は復刻ではなく4ページ表紙のみカラー、裏表紙はシリーズラインナップ広告、
内側の白黒ページに数行の簡単な文字解説しかない点が欠点です。
改めて、デジタルリマスタリングでの『「大魔神」シリーズ完全盤』のリリースを期待します。
他のユーザのコメント