星は3つ半

娯楽性を期待していたのですが、「お勉強」をしている気分になりました。本文はそれなりに楽しいのですが(神話や伝説といった「昔話」を楽しむつもりで読むとややドライな文体が気になりますが)、まずは著者の説教臭い序論が30ページ(しかも2段組み!)もあるので、くじけそうになりました。ケルト文学が生まれた歴史的背景を解説しようとしているのですが、堅い文章でディテールが多い割には全体像を描けていないので、かえって混乱しました。巻末にはさらに訳者による10ページもの解説がついています(こちらは普通の組み方)。ケルト本の訳者というと国内の第一人者の鶴岡真弓氏になってしまうので、どうしても「他の本で読んだことがある…」という既視感を覚える部分が出てきてしまいます。