SL、東京駅丸の内駅舎、新垂井線、蕨交流変電所等の単発を経て、栃木編へ。宇都宮のLRT、真岡鐵道のSL、黒磯駅とデッドセクション、わたらせ渓谷鐵道間藤駅あたり。栃木出身の有名お笑いコンビを模した地元紙記者二人による丁々発止の掛け合いを、仙露の鉄ネタがぶった切る。今井君子の祖母の戦時中の機関士話や、仙露鐡蔵がロシア皇女の亡命を手助けする話など、旧作エピソードのリサイクル使用が目につくほか、外国人の幼時のおぼろげな記憶から思い出の駅を探り当てるという、どこかで見た話も。単行本マンガにはあまり似つかわしくない時事ネタこすりも含め、ある意味ではマンネリ化が甚だしいのだが、永松潔作品の場合には別にそれでいいと思えるのが不思議。