2巻の家光編以降ずっと感じることだが、男女逆転という荒唐無稽さや大奥の中での人間関係が面白いということに加え、女の身で将軍職に就くことになり「籠の中の鳥」の生活を強いられることになった女性の虚しさ・哀しみの表現が実にうまいということが、人気の一因だと思う。歴史をベースにしたパラレルワールドを描いているのに、現代人にも通じる「人間」像が描けているのが共感を呼ぶ。