バレたら改易の綱渡り
一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになるという、ぎりぎり一万石の小大名・下総高岡藩に婿入りした尾張徳川家一門の井上(竹腰)正紀、妻・京、義父(当主)・正国、義母・和、家臣、領民の苦悩と苦闘を描くシリーズ第16弾。
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正国の奏者番辞任で反定信の旗幟を鮮明にし、同じく反定信派の大奥御年寄・滝川と急接近した尾張一門。だが正国がお役を辞したことで、久方ぶりに参勤交代を行わなければならなくなった高岡藩は金策に奔走するはめになる。なかなか都合がつかず苦労する正紀は、不足の金子と引き換えに、滝川からの危険な依頼を引き受けるのだが。
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参勤交代の費用捻出のため、幕府にバレたら改易の危険な依頼を受けざるを得ない高岡藩の正紀ら面々の苦闘が見もの。また、正紀と大奥御年寄・滝川の親密感が一層深まり、今後の関わりが気になるところですね。
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■本書の基本情報
・筆者:千野隆司(チノ タカシ)
・略歴:1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。出版社勤務を経て中学校教諭となる。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞。
・出版:双葉社
・発売:2021年3月
・ページ数:267p
■これまでに購読した千野隆司の著書
・「出世侍」(全5巻)
・「おれは一万石」…第15巻まで(本書)
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◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%
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