名著

現在の「発達障碍」ブームと呼べる現象に警鐘を鳴らす対談。 “診断はレッテル貼りでない”と言われながら、現実は差別や、特別扱い(特別支援ではない)、一部教師の責任放棄を招いている現状を正面から論じている。 特に、「科学的理解」の偏重に伴い、子どもの思いや個別の苦しみをなおざりにしている“専門家”の姿勢についての箇所は至玉の一言に尽きる。 “心理至上主義”で環境を無視し現実の生活を軽んじる心理臨床の流れから“脳科学至上主義”や早期発見早期療育の名のもとに管理を強め子どもをのものを見ない発達障碍支援を一考を促す本書は、『専門家』を自認するなら必読であろう。