”お犬掛り同心”卯之吉の活躍

老中も一目おく江戸一番の札差で悪徳商人と揶揄される三国屋徳右衛門の孫・卯之吉が、同心株を買って南町奉行所の定町廻同心見習いになり、今や江戸で五指に入る剣豪で、悪党どもに恐れられる辣腕同心と大きな勘違いをされる八巻卯之吉。武術の心得は全くなく、吉原で毎夜どんちゃん騒ぎの放蕩三昧の卯之吉。なぜか難事件を次から次と解決していくシリーズ第21弾。 ひょんなことから溺れる犬を助け、その犬を可愛がり、毎晩吉原通いが日課の卯之吉が、ついに”お犬掛り同心”と自称し吉原通いを止め、恵まれない犬の救済に乗り出す。そんな最中、将軍の愛犬”お珠様”が行方知れずになった。 お珠様探しの奇抜なアイデアと助けた犬”小房丸”の活躍が見物。 もちろん、頼りない卯之吉を助ける個性豊かな面々とのやり取りも軽妙で面白い。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:幡 大介(バン ダイスケ) ・略歴:1968年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員、CM製作会社に勤務。1995年、文筆業に転じフリーライターとして活躍。2008年、「天下御免の信十郎」シリーズ(二見時代小説文庫)で時代小説作家デビュー。 ・発行:双葉社 ・発売:2017年6月 ・ページ数:309p ■これまでに購読した幡大介上の著書 ・「大立富豪同心」…第20巻まで(本書)