クトゥルー神話解説本としてはかなりの労作

ホラー作家・評論家・編纂者としてファンも多い東雅夫氏のライフワークとも言うべきクトゥルー神話解説本の決定版。 私は学研のM文庫版第3版(2007年)そしてその前の新訂版から読み続けているが、どうやら以前から指摘されていた誤訳や誤植がまだ改善されていないらしい。 私自身が熱心なクトゥルー信者ではないため、ディープなところで情報の真偽や誤訳誤植に関してイマイチよくわからないところがあるのでそこは仕方ない。 それでもクトゥルー神話を広く浅く50年近く読んでいるものとして、ここ40年ほどで出版されたあまたあるクトゥルー解説本のなかでも、その情報量に関してはピカイチのものであると断言できる。 クトゥルー神話初心者には若干分かりづらいところもあるが、今だ発売され続けている各社関連本のなかでも、その完成度は揺らぐことはない。