四千石の大身・板垣家の夫婦養子に!

上州新田郡、利根川べりにある長船村の貧しい農家に生まれた藤吉が、生まれ持った運と知恵を味方に、藤吉は立派な武士へと出世できるのか!?身分の壁にぶつかりながらも、孤軍奮闘する若者の成長を描く、シリーズ最終巻。 * 将軍御目見の旗本・香坂家へ婿入りし、新御番衆として、江戸城へ出仕する身分となった藤吉。ある日、徳川家斉の増上寺参拝に同行したその帰路で、将軍の駕籠を襲う狂馬が現れた。藤吉はその場を収める活躍をみせるのだが――。狂馬に将軍の駕籠を襲わせたのは何者か? 農民から武士へと出世を果した藤吉の真価が問われる。 * 妹との再会、千寿姫との婚約、そして幕臣として数々の功を上げ、ついには将軍・家斉に、『その方、板垣家に入るそうじゃな、励めよ』と、声掛けされるまでの大出世を果たす藤吉。 本書サブ・タイトル”雨垂れ石を穿つ”にあるように、その意味『どんなに微力だろうと、それを継続していけば、いつの日か努力が実る』を地で行く出物語で、とても面白かったですね。3日間で全5巻を読み切りました。 また、藤吉が『まだまだ、これからだ』と言い残してこのシリーズが終了しましたが、継続した向上心の現れとも、おいおい新シリーズが始まるのかな?、とも思いました。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:千野隆司(チノ タカシ) ・略歴:1951東京生まれ。國學院大學文学部文学科卒。出版社勤務を経て、'90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。時代物シリーズを始めとする著書多数。 ・出版:幻冬舎 ・発売:2017年12月 ・ページ数:310p ■これまでに購読した千野隆司の著書 ・「おれは一万石」…第5巻まで ・「出世侍」…第4巻まで(本書)