誰でもいいのが大統領

ロバート・アルドリッチ監督作品と言えば男臭い映画の代名詞、最右翼である。この映画でも女性は一人も出て来ない徹底振り。「特攻大作戦」、「北国の帝王」、「ロンゲスト・ヤード」、遺作となった「カリフォルニア・ドールズ」(これは女性が主役だが)、中でもこの「合衆国最後の日」は晩年の一番の大作だろう。バート・ランカスター、リチャード・ウイッドマーク、チャールズ・ダーニング、メルヴィン・ダグラス等、キャストも豪華。ランカスター扮する元空軍准将がモンタナ州のICBMサイロを占拠し、ベトナム戦争の真実(機密文書9759)を公表しろと要求し、アメリカのオープンガバメントが問われる展開。ミサイルが徐々に上がってくるシーンの迫力とサスペンス、今ではあまりやらないがスプリット・スクリーン(分割画面)が格好良い。 ラスト、大統領さえ(人質とともに)殺しても構わないというアメリカはさすがだ。大統領(候補)など幾らでもいる、という事だろう。昨今のバイデン、トランプを見ていると本当にそう思う。日本と同じくアメリカも政治家の人材不足、資質の低下が著しく、誰でもいいのが大統領という感じだ。