小池氏の小説に登場する女性は、かなりエキセントリックな人物の場合でも「こういう人も実際、いるかもしれない」と思わせる説得力というかリアリティがあります。女性が社会の中で置かれている立場や状況が人物設定に反映されているからなのでしょうね。ですからこの物語に登場する女性の幽霊についても・・・普段は霊の存在などまず信じない読者であっても「現世でのささやかな望みや願いすら叶えられずに亡くなったら、こんなふうに姿を現しても不思議ではない」と思うかもしれません。面白かったです。